鄙びた民家で冬を楽しむーーこの時期ならではの茶道
鄙びた民家で冬を楽しむ。今日の茶道の稽古では、先生のしつらえのおかげで、そんなイメージが広がった。
耐雪梅花麗ーー雪に耐え梅花麗し
香合は、藁葺き屋根の民家。
寒くてうずくまっている人をかたどっている花入。
実際に田舎の民家で使われていた釜。大きな蓋。湯気がたくさん立ち昇り、温かい。
水指。現代アートのようにも、田舎の井戸のようにも見える。
茶碗も寒い冬季に使う筒茶碗。熱が逃げない。
釜の形も、茶碗の形も普段と違う。その結果、お点前も普段とは違う動作が。
これが千鳥。
茶碗を拭くときは千鳥を解いて、普通の折り方にするので、その切り替えの動作が加わる。
これが難しかった。
茶碗の拭き方もいつもと違う。お点前は一体いくつのパターンがあるのだろう。気が遠くなりそうだ。
お菓子は福寿草。
玄関では、ウサギたちの茶席。
寄付の掛け軸は、節分を表す「富久者有智」( 西垣大道)。
先週のとてもおめでたい「初釜」とは打って変わって、冬を楽しく過ごす茶道を、古民家の雰囲気の中で味わった。
季節の移り変わりと、そこに生きる喜びを感じながら、茶道に臨む。
茶道は、人と自然、人と人のコミュニケーションを楽しくしてくれる。