好き!→LINEブログの残骸(2021.12~2023.3)

僕の好きなもの、好きなこと。好きってなんだ?

鄙びた民家で冬を楽しむーーこの時期ならではの茶道

 鄙びた民家で冬を楽しむ。今日の茶道の稽古では、先生のしつらえのおかげで、そんなイメージが広がった。
 耐雪梅花麗ーー雪に耐え梅花麗し
 香合は、藁葺き屋根の民家。
 寒くてうずくまっている人をかたどっている花入。
 実際に田舎の民家で使われていた釜。大きな蓋。湯気がたくさん立ち昇り、温かい。
 水指。現代アートのようにも、田舎の井戸のようにも見える。
 茶碗も寒い冬季に使う筒茶碗。熱が逃げない。

 釜の形も、茶碗の形も普段と違う。その結果、お点前も普段とは違う動作が。

 例えば茶巾。普段はふっくらした部分を作って(福留=ふくだめ)茶碗に入れ、そこに、茶筅を置くが、筒茶碗の場合は、茶巾を水次の上に置くときの「千鳥」という折り方にして、そこに茶筅を置く。
 これが千鳥。
 茶碗を拭くときは千鳥を解いて、普通の折り方にするので、その切り替えの動作が加わる。
 これが難しかった。
 茶碗の拭き方もいつもと違う。お点前は一体いくつのパターンがあるのだろう。気が遠くなりそうだ。
 お菓子は福寿草

 玄関では、ウサギたちの茶席。
 寄付の掛け軸は、節分を表す「富久者有智」( 西垣大道)。
 先週のとてもおめでたい「初釜」とは打って変わって、冬を楽しく過ごす茶道を、古民家の雰囲気の中で味わった。
 季節の移り変わりと、そこに生きる喜びを感じながら、茶道に臨む。
 茶道は、人と自然、人と人のコミュニケーションを楽しくしてくれる。