好き!→LINEブログの残骸(2021.12~2023.3)

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丸の内ピカデリーDolbyCinemaで映画「レジェンド&バタフライ」を観る

 丸の内ピカデリーDolbyCinemaで映画「レジェンド&バタフライ」を観た。

 まず、DolbyCinemaを初体験した。
 ドルビージャパンのホームページによるとーー。
 Dolby Cinema®(ドルビーシネマ)は映像と音響のパワフルな技術に、卓越したシアターデザインが組み合わせられることにより、映画館を最高に魅力的なシネマ体験をお届けする空間へと変えます。最先端の光学・映像処理技術を採用したドルビービジョン プロジェクションシステムによって、他の映像技術を凌駕し、広色域で鮮明な色彩と幅広いコントラストを表現するハイダイナミックレンジ(HDR)映像を実現します。そして、ドルビーアトモスは、これまでにないリアルなサウンドでシアター館内を満たし、縦横無尽に空間内を移動させることで、今まで体験したことが無いような没入感を味わうことができます。この両技術とドルビーシネマの洗練されたシアターデザインが一体となって作り出す空間の中で、驚くほど鮮やかでリアルな映像・サウンドをお届けすることで、まるで映画の世界に入ったような、劇的な進化を遂げたシネマ体験をお届けします。
 
 600円も映画料金が高いのだが、それだけの価値のある映画館だった。
 まず席がゆったりしている。座り心地がいい。足が伸ばせる。
 例えると、普通の映画館が航空機のエコノミークラスだとすると、ビジネスクラスに乗った感じだった。
 映像や音響は、凄さの度合いが表現できないが、おそらく、すごく美味しいカレーを食べると、それまで食べてきたカレーがまずく感じるように、ドルビーシネマも、ずっと体験していると、普通の映画館の映像や音響が物足りなく感じるようになるのではないかと思った。
 普通の映画館は前の人の頭が気になったりするなど映画に集中できない要素が多いのだが、ドルビーシネマは、映画に没入できた。これまで入った映画館の中で最も気持ちの良い映像体験が味わえた。
 
 映画「レジェンド&バタフライ」は、公式ホームページによるとーー。
 〈人気No.1の武将〉の名にふさわしく、これまで幾度となく映像化されてきた織田信長の人生を、今までとは全く違う新たな視点で描く、総製作費20億円のビッグプロジェクト=『レジェンド&バタフライ』。日本最高峰のキャスト・スタッフが集結し、誰もが知る信長の、誰も知らない<妻・濃姫との30年の軌跡>と<本能寺の変の謎>を圧倒的なスケールで描き切る。最期に待つ予想外の展開と圧巻のクライマックスがあなたを、そして日本中を、新たな時代へと突き動かす──。

 NHK大河ドラマ「どうする家康」で松本潤が知られざる家康の姿を演じるように、この映画では木村拓哉が知られざる信長の姿を見せてくれた。
 どれだけ事実に近いかはあえて問わず、フィクションと割り切って観ると、信長は形から入る自己顕示欲の強い人間だったのかもしれないし、斎藤道三の娘の濃姫も、描かれていたようなアクティブな女性だったのかもしれないと思わせてくれる描き方だった。
 本能寺の変も、「信長に辱めを受けて恨みが募り」と言った陳腐な描き方は避け、「ありうる」と思わせてくれるストーリー。
 面白い映画だった。
 濃姫みたいな女性は、今の日本にたくさんいそうな気がする。どちらかというとキムタクより濃姫を演じた綾瀬はるかが目立つ映画だった。