LINEブログに綴った「65歳の歩き方」として本にまとめる
LINEブログの更新ができる最後の日になった。
引っ越しのアプリが提供されるということだが、メディアは、時々の思いをそのメディアならではの表現方法で伝えるものだから、引っ越し先にある文章や写真は、いわば「痕跡」であって、オリジナルではない。オリジナルは今日で終わるのだ。
私はLINEブログを65歳になり会社を退職してから10日後に書き始めた。65歳の本音を綴れたと思う。だから、とりあえず素材の置き場として別のブログに引っ越しはするが、そこではもう更新しないつもりだ。、
この間の思いは、きちんと本の形にして出そうと思う。
私のブログなどを出してくれる出版社はないだろうから、自分で出版社を作って出す予定だ。
65歳になって一年余。どう生きていくか迷ったが、「ひとり出版社」を新しい仕事として始めることを決めた。その決意表明の証が、LINEブログに綴った「65歳の歩き方」というタイトルの本だ。
高齢になって会社を退職した後、空白の時間をどう過ごしていいか分からない人は多い。アルバイトをしたり、公開される映画を全て見たり、好きな本を読み漁ったり…。同年輩の仲間たちは、ジタバタしているようだが(笑)、ジタバタしていると、やがて、やりたいことも見えてくる。
私は、これまで、新たな仕事が決まらなかったから残っている会社の名刺に手書きで「元」と入れて、肩書き=ジャーナリスト、携帯電話の番号、メールアドレスを書いて渡していた。
これからは出版社名を書いた名刺が作れそうだ。
LINEブログのおかげで、新しい名刺を作れるところまでは漕ぎ着けた。
LINEブログはこれで終わりだ。栗山監督がWBCが終わったらユニフォームを脱ぐと語ったのと多分同じような心境だ。やり切った!
次はどこで新しいユニフォームを着るか、まだ、わからない。
コロナ禍の医療で起きたことをテーマにデスカフェ
葬儀社、ライフネット東京(東京・品川)代表・小平知賀子さん主宰のデスカフェが18日、ライフネット東京事務所で開かれた。テーマは「コロナ禍の医療の現場と5類変更後の事」。理学療法士のAさんがコロナ禍の医療現場で何が起きていたのか、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5月8日、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行することで何が変わるかなどについてわかりやすく解説してくれた。
理学療法士は患者の体を支えたりマッサージをしたりするなど、患者との濃厚接触が避けられない仕事。このため、新型コロナの蔓延が始まったころは、N95マスク(微粒子も捕集するマスク)が不足して困ったという。コロナ患者と向き合う時は、感染防止のための防護服に身を包んだ。「息苦しく暑い。すぐに汗だくになった」。
新型コロナに感染して入院した患者の家族に対して、医師は「心臓や肺の働きが停止することもあるかもしれません。その時は蘇生措置を希望しますか?」と万が一の時の対応について、確認を求めるが、 「心の準備がないままに医師からこう問われたら、今死なれたら困るとしか考えられなかったと思います」とAさん。普段から万が一の場合に備えて、将来の医療やケアについて、医療・ケアチームと、繰り返し話し合うアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の必要性が期せずして、明らかになった。
しかし、Aさんは、それ以上に、アドバンス・ライフ・プランニング(ALP)の必要性を感じたと言う。ALPとは、健康なときから「自分は何を大切にしているのか」「どのような人生を歩みたいか」について考えるものだ。
コロナ禍で、病院や高齢者施設は、外出禁止、面会禁止にするところが多かった。
コロナ禍で、病院や高齢者施設は、外出禁止、面会禁止にするところが多かった。
外出禁止、面会禁止で家族に会えないことは予想以上に患者に悪影響を与えていたことがわかったという。Aさんは孤独感にさいなまれていた高齢の患者に、LINEを使って家族に近況を伝える方法を伝授。それにより彼は元気になり、リハビリにも打ち込んだという。
どんな状況になっても、いつまでも家族と一緒に過ごしたいーー。
どんな治療を選ぶかよりも、絶対に譲れないことを表明しておくことが大切とAさんは感じたと言う。
デスカフェでは、外出禁止、面会禁止で、患者と家族が死に目にも会えないケースがあることを材料に議論が弾んだ。
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけは季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行するが、「クラスター発生の危険を考えると、面会禁止、外出禁止などの対応はすぐには撤廃しない病院や施設が多いと思う」とAさん。それ以外の様々な対応は、インフルエンザに近いものになりそうだ。
しかし、コロナ禍への対応を通じて明らかになったのは「人生の道のりのなかで医療の役割は一部に過ぎない」ということ。最後、どう生きたいということを明確にして、いろいろな選択肢を考えることが、これからはますます必要になる。
コロナ禍では、ビデオ会議の普及などIT利用が急速に進むなど、良いこともあった。それと同様に、将来の医療、ケアを考える際は、その大もとにある、どんな生き方をしたいのかというALPをしっかり実行することが大切とみんなが感じたことは、貴重な成果だったかもしれない。
山歩き仲間と大山登山
群馬県で新聞・通信社の支局長をしていた仲間3人で久しぶりの山歩き。山は、下山後、豆腐料理が楽しめる大山を選んだ。
9時13分にヤビツ峠に着き、そこから大山山頂を目指した。
ヤビツ峠バス停は通常のトイレは「凍結のため使用不可とのこと。簡易トイレしかなかった。トイレは秦野駅で済ませておきたい。
適宜休憩をとりながらゆっくり登る。
でも、今日も上りはキツく息絶え絶えだった。
Mさんによると、「歩き出した時のスピードが速すぎる」のが第一の理由ではないかという。山歩きはマラソンなのに、最初から飛ばすと続かない。
もう一つが荷物が重たすぎる。「日帰りならば10kgくらいにしたい」。ところが、帰宅してから測ったら20kg近くあった。2ℓのペットボトル、ガスバーナーやヤカンは余計だったかもしれない。
荷物が重い上に、油断するとすぐ体も重くなる。今は78kg。
山歩きで体重を減らす、というより、山歩きを気持ち良くするためにも、自分の体重と荷物の重さを減らす必要がありそうだ。
9時49分に大山までの中間地点に到着。
あと300m!
10時52分山頂へ。
まだ昼食は早いので用意していた和菓子を出し、抹茶を点てる。一度、点ててみたかった。
喜んでもらえた。
食事は見晴台でとることにし、見晴台に向かう。
山はひんやりした霧に包まれ、神々しい雰囲気。
12時44分見晴台に。周辺は真っ白で何も見えない。休むと寒くなるので、服を着込んで昼食。Oさん持ってきてくれた魚肉ソーセージがおにぎりと合う。Mさんが持ってきてくれたコーヒーで温まった。
13時23分、下社へ。
途中の二重の滝は水が枯れていたが、ミツマタの花が咲いていた。
13時53分下社到着。
ここからケーブルカーで下山した。
豆腐料理は先導師旅館ねぎしで。
乾杯!
とうふ御膳(1700円)を頼んだ。ごぼうの白和え、美味しかった。茶碗蒸しが豆腐料理?と思ったら、ちゃんと豆腐が入っていた。
同年輩のジャーナリスト仲間。歳をとると脳の衰えから、怒りっぽくなったり、鬱になったりすることが多いという話題に。そうならないよう、バランスをとりながら凸凹の下り坂を下りる山歩きなど、脳を使う運動は大事ーーということになった。話題はあちこちに飛び、楽しかった。
このメンバーはなんでも話せ、楽しいし、一緒に山歩きするのがさらに楽しい。
また、一緒に山歩きをしたい。
ふっさ桜まつりで野だて、立礼の稽古開始
ふっさ桜まつり最終日、4月9日に、福生市の明神下公園で、石州流が野だてのイベントを行うことになった。2020年の春に行う予定だったイベントが延期になり、ようやく実現の運びになった。桜の開花は例年より早く、4月9日に桜が咲いているかどうか微妙だが、桜のように、美しく心に残るお茶を市民の方にお見せしたい。
早速、3月16日の稽古は、野だてモード。立礼で武家のお点前を披露するので、立礼の稽古を行った。
立礼は初めて覚えたお点前。2回稽古をした。手順は頭に入っているつもりだったので、よどみなく、進めようと思ったが、1回目はお湯に茶筅を通して、穂先を緩めるとともに、穂先の状態を確認する所作を飛ばしてしまった。(・_・; それでも次の所作に進めたので気づかずに先へ行ってしまった。
2回目は、おしまいの所作の中で、棗を清める所作を飛ばしてしまった。これを飛ばすと棗が水指の真ん中の位置に置かれたままになり、後の所作がスムーズにできなくなる。「拝見」の準備の時に気がついた。
本番では所作を間違えても、淡々と進めないと美しくないので、淡々と進められたのはよかったが、ミスなしで進めたいもの。目を閉じて、イメージでお点前をしてみれば、手順を覚えているかどうかの確認ができる。しっかりイメージトレーニングをしたい。