好き!→LINEブログの残骸(2021.12~2023.3)

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映画「未来を花束にして」(ココログ2022.8.21)


 「未来を花束にして」を観た。

 2017年のイギリス映画。

 タイトルの明るいイメージとは異なり、女性が参政権や親権を得るために、時に暴力も用いて、運動しなければならなかった暗い時代を描く。

 男女平等は、日本ではいまだ道半ばだが、投票する選挙する権利さえ与えられなかった時代があった。その社会に刻まれた記憶は実はまだ消えていないのかもしれない。

 女性の発言力が増した国では、女性が政治や企業のトップにも就き、国や企業を「動かす」側の人間が増えることによって、物事が主体的に決まるようになった。女性の感性が男性を上回るのかとか、男性の知性が女性を上回るのかとかいった議論は無意味だ。男だから、女だから、というよりも、自由な発言ができる個人が、単純い増えるだけで、そして、その発言を尊重する空気、気持ちよく議論する雰囲気ができるだけで、意味があるのだと思う。

 イギリスでの女性参政権は多くの犠牲の上に獲得されたが、願わくば、これからは人の死がなければ変えられない世の中ではなく、議論の中でさらに女性が力をつけていく世の中になってほしい。これまでの社会常識、偏見に挑む戦いをするために、これまでの歴史も見ておきたい。

 この映画をみてそう思った。