演劇会場に行ったら「公演中止」。でも、その1 Tさんとゆっくり話す

　今日13時開演予定だった二兎社の演劇「歌わせたい男たち」を観ようと東京芸術劇場シアターイーストに行ったら、なんと公演は中止と入り口で知った。関係者に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が確認されたため、という。11月26日から今日の公演までが中止とのことだった。追加公演もあり、振り替えができるというので、別の日に振り替えた。

　普通は突然中止なんてことになると、その後の時間がぽっかり空いてしまうのだが、演劇は別の日に振り替えられたし、今日はシニアライフの過ごし方について、いつも情報交換をしているTさんと一緒に観劇する予定だったので、久しぶりTさんとゆっくり話をすることができた。

　Tさんは群馬県で起業。地域に密着したビジネスを展開していたが、会社を売却したり、畳んだりしてだ後、身ひとつで5年前に上京した。

　東京都主催のセカンドキャリア塾を受講、ネットワークを広げながら、シニアライフについていろいろ考えて、エッセイなども書かれている。

　Tさんはシニアライフについてとても面白いと感じている。フリーランスになっても、いろいろな人脈を通じて仕事を得て、バリバリ働いている。「会社を経営していた時とは別の楽しさ」があるという。

　シニアになって仕事をしたいならば「好き嫌いせずにまずはやってみることが大切」という。Tさんは、「本当に好きなことは70歳から始める」計画だが、今している様々な仕事も「嫌いではない」という。好き嫌いしないで仕事を受けているうちに、Tさんの得意なカタログやホームページの作り方、集客の方法などのノウハウが生かせる仕事も、舞い込んでくるようになったという。

　Tさんと意見が一致したのは、充実したシニアライフを送るための、ノウハウを蓄積する必要性だ。現役時代の知識、技術を生かしきれていないシニアがとても多い。どうすればいいのか。きっとノウハウがあるはずだが、あまり具体的なノウハウは紹介されていない。私も日々考えているテーマだが、Tさんも自らのシニアライフで、実証しようとしている。

　Tさんとは今月、今回の演劇とは別にオペラ、歌舞伎でもご一緒するので、また、いろいろ話をしたい。