好き!→LINEブログの残骸(2021.12~2023.3)

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違反をなくすことに特化した「違反者講習」

 「免許停止処分の基準に達した人のうち、3点以下の軽微な違反行為により、その累積点が6点になるなど、特定の基準に該当する人」という、そんなに多くない人たちを対象とする「違反者講習」を、江東運転免許試験場で受けた。
 免停となり、その停止期間を短縮する「停止処分者講習」とは異なり、「講習を受けると行政処分(免許停止処分30日)が課されない」「違反者講習の対象となった点数(6点)は、以後の違反に加算されない」「処分前歴にならない」ーーなど、一度リセットして、違反を起こさないように注意をしてもらう、という狙いの講習だった。
 そのためか、違反や事故を起こさないための注意事項や、「ここに注意しないと違反になる」という具体的なケースの説明が多く、ためになった。

 「ちょっとした不注意による事故が圧倒的に多い」というテキストの記述が印象的だった。スマホで音楽のメニューを操作したり、同乗者との話に熱中したりするのは危ない。
 講習は、実車による安全運転講習のあるAコースをとった。街頭に出て交差点での交通整理の補助活動を行うBコースの9950円に対し、1万3400円と余計に手数料は取られるが、自分の運転に対する評価と指導が得られる機会は貴重だった。
 Aコースは3人1組で車に乗る。プリウスを運転した。
 「違反をおかすということはそれだけ車に乗っているということで、皆さん、運転は上手」と褒められた。私の番の時には、自転車に乗る老人が強い風にあおられて今にも転びそうなのを見て、対向車線まで入って自転車と距離をとって運転し、評価された。また、信号のない横断歩道が近づくと、いつもブレーキに足をかけていたことも「大事なこと」と言われた。
 そのほかマンツーマンで、いろいろな局面でどう対応すればいいかも具体的に教わり、とても役に立つ実践的な講習だった(ゴルフのラウンドレッスンのようだった)。
 運転適性検査では、自己顕示性(目立つことが好き。自分の運転能力を誇示)、自己中心性(自分がいつも正しい。周囲にイライラ、荒っぽい運転)、非遵法性(ルール、基本操作の軽視、自己流の判断)、衝動性(せっかち。乱暴で粗雑な運転)ーのどれにも当てはまらず、「合格」だった。
 最後の感想文では、こう書いた。
 65歳になってこれまで以上に安全運転をしようと思っている。ドライブレコーダーのアプリで急ハンドル、急ブレーキ、急発進はチェックされるので日々、丁寧な運転をしている。それにもかかわらず、なぜ2点の違反を3回連続おかしてしまったのか。
 運転は周りの流れに乗ることも大切で、これまではそれを重視しすぎていた。例えば7月18日の「信号(赤色等)」。環状8号線は、車がひしめき合っていて、後続車はピッタリ後ろに。だから信号が黄色になっても慌ててブレーキを踏まず、そのまま通過することが常態になっていた。今回も同じような運転をしていたが、交差点通過の少し手前で赤信号に変わり、その場にいた白バイが追いかけてきた。「信号無視」をした意識はなかったが「故意ではなく過失」とされたため、認めた。
 制限時速30キロのところでは、40キロ超で運転していることが多い。けれど、もう、周りの車に過度に合わせたり、「スピード出し過ぎ」の悪い習慣を続けるのはやめよう。安全運転講習で見せた集中力で、運転をしたい。
 高齢ドライバーになったが、これを機に、「好例」ドライバーになろう。適性検査も運転技術もお墨付きを得たのだから、考え方さえ変えれば、違反や事故は防げる。高品質の安全運転を目指したい。