スケジュールに追われることのない幸せ

　65歳になり、会社を辞めるのに合わせ、高校の同窓会の役員も辞め、組織からは完全に離れた。

　ただ、今年の正月第1週は、なぜか、役員ではない自由な立場で、同窓生の大先輩、後輩と過ごした。

　そして、65歳になってから自由な立場で互いに連携しようとユニットを組んだ仲間2人と初詣をした。

　年賀状はまだ、出していない。

　最後に年賀状を書いたのが12年前の寅年。会社も辞めたので、挨拶も兼ねて年賀状を書くつもりだったが、未だ、お年玉付きハガキは新品のままだ。

　物心ついてから、昨年、退職するまで、時間は細かく切り分けられていた気がする。現役の人は今週が仕事始めだったが、私は、ずっと自由時間が続いている、

　暇なわけではないが、時間に追われていない。退職した高齢者の強みは、すべきことの内容も優先順序も全て自分で決められることだ。

　さて本を読もうか、年賀状にそろそろ着手するか、美味しい料理でも作るか。

　自由に描けるキャンバスを無数に与えられた心境。

　シニアライフ、悪くない。