楳図かずおが好きだ
楳図かずおさん(お会いしたことがあるので「さん」を付ける)が好きだ。ものすごく怖い作品が多いのだが、「漂流教室」「わたしは真悟」「14歳」のような、すごいSF作品もある。楳図さんには、「14歳」の取材で、ご自宅に取材に伺ったことがある。とても丁寧にお話してくださり、すごく真面目な方、という印象だった。
同年齢の女性と話すと、「へび女」とか、「半魚人」とか、身の毛もよだつホラー作品が挙がる。楳図ワールドってとても広いんだなと思う。
そこで、改めて楳図さんの魅力を探ろうと、六本木ヒルズ52階の東京シティビューで開催されている「楳図かずお大美術展」に来た。
27年ぶりの新作「ZOMU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」が展示されているので、会場に入ると、「わたしは真悟」が広いスペースで展開されていた。
その後の作品紹介、年表を見ると、少女マンガの雑誌にも少年マンガの雑誌にも青年マンガの雑誌にも連載しており、男女それぞれ、子供から大人まで人々に恐怖を植え付けてこられたことがわかる。
ZOKU-SHINGOは、ヒトとロボットの刺激的な、新たな物語だった。
そして締めくくりは、大好きな「14歳」。
ゲゲゲの鬼太郎も、ゴジラも、いつしか人の味方になったりして、親が安心して子どもに見せるような作品になる。ところが、楳図さんには、そうした妥協は見られない。いつも怖く、いつもぶっ飛んだ発想でSFを作り上げていく。
ZOKU-SHINGOは、相変わらずの楳図ワールドだった。決して、日和ったりしない。だから、楳図さんが好きだ。
このブログは、会場の隣にあるUMEZZ CAFEで書いている。
あんこラテ、意外に美味しかった。刑事ドラマで、アンパンと牛乳は定番だが、あんこラテも、合うのだろう。グワシッ!!