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「写真整理術とデジタル遺品対策 ~いつかやろうを先延ばしにしない」をテーマに終活セミナー

 葬儀社・ライフネット東京主宰の終活セミナーが8日、東京・東五反田のライフネット東京事務所で開かれた。今回のテーマは「写真整理術とデジタル遺品対策〜いつからやろうを先延ばしにしない」。講師を務めた一般社団法人写真整理協会代表理事の浅川純子さんは「写真整理は見られる形にしてこそ意味がある。大切な写真を保存するだけでなく、見返して楽しむ習慣が広がってほしい」と思いを語った。
 写真整理協会は、写真整理の啓発を行う団体。写真整理アドバイザーの資格を作り、写真整理に困る家庭をアドバイザーが助ける仕組みも広げている。
 終活の中でも最も人々の関心が高いのが写真の整理だ。紙焼きの写真はアルバムにきちんと整理する他、箱にバラのまま入れておくケースも多く、一家庭で平均して5000〜1万枚ほどが保存されているという。
 紙の写真は、要るもの要らないものを分け、ジャンル別、年代別に整理した上で、スキャナーなどでデジタル化する。データは2ヶ所以上に保存。クラウドは、企業が将来サービスをやめてしまうリスクもあるので、保存場所としては、第三候補になる。
 必要な写真を保存したら、紙の写真をテーマに沿って見やすい形にまとめるのも面白い。
 「私の人生アルバム」などの形で、その人の一生の写真をまとめることを写真整理アドバイザーの方が勧めていた。
 デジカメが普及した2000年以降はデジカメで撮った写真が急増。最近は日常的にスマホでデジカメに劣らない写真が撮れるようになったことから、デジタル写真の枚数は増える一方だという。協会では一家庭で保存されるデジタル写真は2000〜1万枚くらいあると推定しているが、最近は10万枚に達する家庭もあるという。
 デジタルの写真は、個人のスマホ、パソコンに保存されて、家族全員では見られない場合が多い。そこで力を発揮するのが、デジタルフォト・アルバム「おもいでばこ」だ。スマホ、デジカメ等の写真・動画を取り込んで、瞬時に自動整理。リビングのテレビや手元のスマホ等で身近な人と手軽に楽しめる。
 オリジナルのデジタル写真のほか、テレビ用、スマホ用のデジタル写真のサムネイルがコピーされて作られるので、写真のバックアップも万全だ。
 「私の人生アルバム」のようなアルバムの作成や、「おもいでばこ」への写真の取り込みは、写真整理アドバイザーに頼めば、有料で引き受けてくれる。
 浅川さんは、デジタル写真を含め、デジタルデータをどう家族に残すか。つまりデジタル遺品の残し方についてもアドバイスしてくれた。
 デジタルデータを見える化するために紙の一覧表にまとめる。それとともにスマホのパスワードを書いたスペアキーを作ることを勧める。
 パスワードは修正テープなどを貼っておき、必要な時にはがす。スマホのパスワードさえわかれば、どんなネット銀行と取引があったかなどがすぐわかり、銀行に問い合わせもできるという。
 スペアキーと一覧表は、預金通帳などと一緒に保管しておく。
 家族が簡単には捨てられない貴重な写真もあり、写真の整理は終活でも重要なテーマ。
 写真の整理は、遺産の整理とは別の意味で、とても大切な整理であることがわかった。