好き!→LINEブログの残骸(2021.12~2023.3)

僕の好きなもの、好きなこと。好きってなんだ?

腕白な高校時代の同期と高円寺で飲む

 今日は、もつ鍋や馬刺しがうまい高円寺の九州みくにで、高校時代同じクラブにいた腕白なS君と飲んだ。
 お酒は飲み放題。彼によると「随分量が少なくなった」という料理と合わせ料金は5000円だった。大手銀行の役員、子会社の社長も務め、今年6月末で退任した彼は、高校時代の彼なら選びそうな、気兼ねのないコストパフォーマンスの良い店を選んでくれた。楽しい2時間だった。



 奥さんと二人での旅行、ゴルフ、スキー、飲み会。「高校時代のような自由を満喫している」という。
 支店統括の部長を務め、50歳の若さで役員に。「武闘派だった」こともあり、頭取までは上り詰めなかったが、役員時代の仕事の密度は相当高かったようだ。私のように不完全燃焼で、会社にいた時の仕事を今も続けているものもいれば、彼のように、退職後も、引く手あまたと思われるもに、65歳からの人生設計は、「やりたいことをしたい」として、仕事とは完全に決別、プライベートの暮らしを楽しんでいる人間もいる。65歳以降の人生は多様で、「かくあるべし」というものはないと思うが、「自分の思いに忠実に生きる」ことでは一緒だと感じた。
 彼は40歳の時に会社だけが生きがいの人間になってはいけないと出世コースの企画部門からの異動を希望。国内支店の支店長を務めるが、その後ニューヨークに勤務。2011年のテロに巻き込まれるものの九死に一生を得る。この武勇伝がいかにも彼らしいが、その後、彼自身思っても見なかった役員になる。特定の派閥にも属さず、彼の生き様だけが役員に任命される決め手だったようだ。
 そんな彼を羨ましいとも思わず、高校時代のように、職業を「個性の一つ」としか見ない会合は、とても楽しかった。人生にはいろいろな道があるだけで、どの道を歩もうが、どのくらいのスピードで歩こうが走ろうが、勝手だ。友人の生き方を面白いと感じ、それを肴に飲む時間は格別だった。
 こんなふうに高校時代の友達たちと来年も過ごす時間を持ちたい。