鈴木エイトさんを見習いたい
奥様、小学生の息子と3人暮らし。
自宅には防犯カメラが複数。
怖いと思う。私も社会部の警視庁担当の時は、身の危険もあると思い、電車待ちの列では、いつも周囲に目を光らせていた。
ーーエイトさんがジャーナリストになったきっかけは、教団の“偽装勧誘”の実態をテレビで知り、その阻止活動を始めたこと。教団内部や政界の疑惑を追及することで、身の危険を感じることもあるというが、それでも、やり方がおかしいものを見逃すことができない性分が、取材活動を奮い立たせる。
ジャーナリストになってテーマを見つけるのではなく、テーマを追及しながらジャーナリストになった方のようなのだ。
素晴らしい! これこそが、ジャーナリストの原点。
旧統一教会と政界との癒着の問題がテレビなどでこれだけクローズアップされなかったら、彼の活動は一部の人にしか知られなかったかもしれない。しかし、そんなことは構わずに、教団を20年以上も取材してきた。
私は、新聞社から離れても、自分の使命は必ずあると思ってジャーナリストを続けている(本人がそう思っているだけだ)が、何を発信してもほとんど気づかれない現状に、落ち込む日もある。でも、しっかり取材してものを書いていけば、いつの日にか(それは自分が死んでからかもしれないが)役に立てる日もあるかもしれない、と感じた。
いいね!やスキ!の数とか、フォロワーの数とか、気にしていないと言いながら、すごく気にしている自分が恥ずかしくなった。
鈴木エイトさんのような人で、ブラックジャーナリズムの世界に落ちてしまう人も、見てきた。あれだけ政治家が困る写真や資料を持っていたら、それを材料に、政治家と取引することだってできる。でも、慎ましやかに見える彼の暮らしぶりをみると、そんなことは一度もなく、この問題を真摯に追及してきたのだろう。
フリーで頑張っているジャーナリストたちの気高さを見習って、見返り(収入や名声)を求めずに、真実を追及(追究)する男になりたいと思った(そう書くのは、ちょっと気恥ずかしいが)。