「はじめての俳句」修了
3月に始めた俳句講座「初めての俳句」は、5回、リポートを提出し、修了した。
添削してもらった俳句を掲載しよう。
寒桜の綺麗な先生のお宅での茶道の稽古を詠んだ一句。
寒桜袱紗裁き手品のよう
夏にトマトやキュウリとともに植えたナス。トマトやキュウリは枯れた後も、たくさん実っている様子を見て。
たわわなりわが丹精の秋茄子(なすび)
秋に見に行ったリヒター展を詠んだ一句。
澄む秋のリヒター展の熱気かな
9月の初孫のお食い初めを詠んで。
新涼や曾祖母も来てお食い初め
山歩きの楽しさを詠んだ一句。
山粧ふ中を挨拶交しつつ
練馬大根をたくあんにしてもらう作業を詠んて、
丹精の練馬大根洗いけり
俳句はまずは、その時の季節感と光景を描写する文学ーーだと思った。思いを入れたいと思って作ったが、内面の描写は難しく、光景を描く中で、感じ取ってもらうしかないのかなと感じた。
例えば、練馬大根の句は、
「育ったな」練馬大根肌磨く
と種から育てた思いを最初に描いてみたのだが、上五で一旦切れるのは良くないようなのだ。
とは言え、自分らしい俳句は作りたい。
「はじめて」の次の講座もあるのだが、しばらくはいろいろな俳句を読み、どんな表現までが挙用されるのか探ってみたい。